第73回 卒業証書授与式
3月13日(金)、第73回卒業証書授与式が執り行われました。
学校長の祝辞では、まず始めに、「義務教育の全課程を無事に終了したことについて、ご家族の深い愛情や地域の方々の温かいご支援に改めて感謝してほしい。」という話がありました。また、「卒業生はこの一年、最上級生として、学習はもちろん、ボランティア清掃等の生徒会活動・学校行事・部活動に率先して取り組みました。中でも学校行事においては、西中生全員が輪になって『西中健児』を歌い西中全体がONE TEAMとなった体育大会、各学級が工夫をこらして表現を追究した合唱祭が特に印象的でした。」ということでした。加えて、「県中学駅伝での上位入賞をはじめとして部活動で多くの成果を上げたことは、日々の活動に真摯に取り組んだ成果です。このように普段の学校生活においても『自ら考え実践する生徒』という学校教育目標を体現した卒業生の背中を見た在校生が、西中の伝統を守り、発展させてくれることを期待しています。」最後に、「人工知能の進展にみられるような変化の激しい、先の読めない時代に人生を歩き出すのは、海図のない大海に漕ぎ出すようなものです。そのように波が荒く、潮の流れが強いときには、柔軟に舵を切る必要があります。校歌の『意志の舵もて応うべし』という一節のように、自分の意志に反した方向に行くことがないよう、なりたい自分をイメージし、それぞれの目的地に到達できることを願っています。」とのことでした。
その後、前生徒会長の島﨑莉子さんが卒業生代表の言葉を述べました。
期待と不安を胸に始まった中学校生活が、体育大会を始めとする多くの行事を通して充実し、自分も成長していったことを振り返り、「ありきたりな毎日に鮮やかな色をつけてくれた仲間がいたから今の自分がいます。新型コロナウイルス感染症の影響で共に過ごす時間は短くなったけれど、これまでに培った思い出や絆は決して消えることはありません。」と、友人に対する感謝の思いを伝えました。また、島﨑さんは先生方からは「信じる」ことの大切さを学んだとし、「時には厳しい言葉を投げかけ、考えるヒントを与えてもらいました。先生が信じてくれたからチャレンジすることができました。未熟な自分たちを信じて育ててくれたことを感謝します。」と述べました。家族に対しては、進路等のことですれ違い、何度もぶつかることがありましたが、ともに悩み、支えてくれたことへの感謝と、「私たちは今日、大人になるための階段を登ります。これからもよろしくお願いします。」という新たな生活への意気込みの言葉がありました。最後に、卒業生に向けて、それぞれの進路で壁にぶつかったときは誰かに頼ってほしい、輝かしい未来のためにお互いに努力し、5年後の成人式で再会しようというメッセージを贈り、「3年間本当に楽しかった。最高の思い出をありがとう。」と締めくくりました。